梅の花がかなり咲いてきたね。
赤白の花が本当に春の訪れを感じさせるよ。
勿論昔は花なんか特に気にも留めていなかったし、ましてや一輪の花で足を止めるなんて事は無かったからね。
しかし年を食うとそれもまた良いかなと思えるんだよね。
特に花が咲く前の蕾が頑張ってるのを見ると・・・・じ~~~んときちゃうんだよねぇ。
はははいやにセンチなお話かもね。
春が来れば次は夏だ、となると水着のお姉ちゃん達のお尻・・・早く拝みたいものだ
フジコのターゲットがなおみなのか、あるいはえみなのかは解らなかったよ。
まぁ出来ればなおみの方が面白いかな?何て思っていたが、その話はそれ以上進むような感じは無かった。
そうこうしているうちに、その話から1年が過ぎようとしたんだ。
いつも通りにルームへ行き、売った買ったの商売を繰り返し、そこそこの成績も上げた。
銀行でのポジションも良くなり、勿論契約年俸も上がったよ。
全てが順調・・・・女性関係はえみとはあの時の一回きり。
何度かそんな雰囲気にはなったが、やはり人妻の良心なのか?駄目だったねぇ・・・・
なおみとは話がまったく進展せず、相変わらず焦らされっぱなし。
殆ど諦めていたんだ。
フジコ?あぁ~勿論フジコとは関係は続いたよ。
互いに決まったセックスパートナーがいないんだから、互いの体を貪り食うしかなかったからね。
その日もいつも通りに出勤し、売った買ったを繰り返していた。
市場も動きが鈍くなり始めたんだ・・・・勿論時間的にはランチタイムに入ろうかと言う時間だったね。
隣のデスクの奴がランチに行きたいから、自分のポジションを見ていてくれと言う。
いつもの事だし、俺もそいつに良く頼んでいたから即座にOK!を出した。
俺のランチはと言えば、若手に買ってきてもらったサンドイッチとコーヒー・・・まぁこれで十分だしね。
そのサンドイッチを頬張りながら、モニターを見ていたんだ。
するとセクレタリーの女性がこちらに近づいてくる・・・・
彼女は俺に軽く挨拶してメモを渡したんだ。
そのメモを見ると、総務の大将が呼んでると書かれてあったんだ。
ふ~ん、何だろう?そろそろホテル住まいからアパートメントを探せって話かな??
なんて思いながら上のフロアーの大将の部屋に行ったんだ。
その大将は俺がLDNから着任した時もよく世話してくれた奴で、割と好意的に物事を見てくれていたおっさんだ。
彼は満面の笑みで俺を迎えてこういったんだ。
「ハイ! コングラチュレーション・・・」ってね。
何のこっちゃいと思ったんだが、彼から手渡された書類を見て・・・・・唖然!・・・・びっくり!・・・・えぇ~~うっそぉ~~~!
その書類の発信先は何と、なな何と東京支店からだったんだ。
内容はこんな感じだったよ。
※ 東京市場の取引高が膨らみ、尚且つ市場そのものが拡大傾向にある。
よって東京支店を拡大し、市場に併せてディーリング部門の強化を図る・・・・・なんて内容だったよ。
ついでに? はははまさかついでにって事は無いが、その事で俺を東京に戻せって内容で、尚且つ本店もその人事にアグリーしていたんだ。
げげげぇ~~~ええええ帰るのかよぉ~~~
別にまだ帰りたくないんだけどなぁ~~~と本気で思ったが、大将曰くその為に俺のポジションはアップしてマネージャーになるって言われたよ。
それは悪くない話だが、う~ん今のNYの生活と仕事が気に入っていたから、ちょっと引っかかってしまったね。
話はチョイスの余地は無かったんだよ・・・・・用は本店からの人事異動命令だからね。
まぁこれには逆らえないからね。
と言う事でその書類を貰ってまたルームに戻ってはみたが、まだ誰もその話は知らされていないようだったね。
その番に実家に電話してみた・・・・それこそ何ヶ月ぶりに電話したんだろうかな?
いきなりお袋が電話に出たんだ。
だからその話を伝えたんだが、そりゃもう喜んでいたよ。
まぁ親としては当たり前かもしれないよね。
親父も妹も家にはいないらしいが、早速話をするって言っていたね。
まぁここまでは良いとして、後は誰にこの話を伝えるかだよね。
頭の中に浮かんだ数人にその番に電話したが、一番最後に掛けたのがフジコだったよ。
絶対に話は長くなるし、かなり突っ込まれるかもしれないと思ったからだ。
移動の件をフジコに伝えると、何と彼女はめちゃくちゃ喜んでくれたんだ。
正直予想とはまったく違っていたのにはびっくりしたが、でも心から俺の移動と昇進を喜んでくれたんだ。
彼女と話をしながら、ふ~んやっぱりフジコ姉さんだなぁ・・・俺とは所詮器が違うと思ったね。
フジコが言うにはとにかく日程をはっきりさせろって事だったよ。
送別会の手配やらなんやら仕事の件もあるし、何が何でも日取りをはっきりさせるよう命じられたね。
翌日再び大将の部署に行き、移動の手続きの書類にサインをして日程を決めに入った。
ところがさぁ~、それがLDNの
本店からの命令で東京が急いでいるので、3週間以内に東京に着任するよう書かれていたね。
げげげぇ~~何だよそれ、3週間じゃ短すぎるよね。
仕事の受け渡しもそれじゃまともに行かないから、LDNに電話して期日を伸ばしてくれと申し入れたんだ。
本店が言うには俺のポジションと仕事の一部は、そのまま東京に持っていって良いと言う返事だった。
これは良かったねぇ・・・・何時からこんなに本店は話のわかる銀行になったのかなと思ったね。
全然違うからね・・・・となれば特にポジションを閉めにかかるとか、ファンドの運用を委託するとかしなくて済むからね。
ぐっと楽になったよ・・・・・
そして帰国の日にちを決めてフジコに連絡したんだよ。
- 2008/03/04(火) 07:07:46|
- 調教
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