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我々為替ディーラーにとって、相場を張る上で大事な指標は数々あるが、昔も今も変わらないのが米雇用統計である。
その数値によっては相場は乱高下を繰り返す。
だから今も最大のイベントと考える人が多いのも確かだ。
俺は同僚や上司に言った。
「今週の指標は残らないよ」とね。
連中は何言ってるの?ってな顔をしていたが、その為にポジションを落としていた。
因みにそれが良かったんだけどね、あのままショートをキープしていたら・・・
あの晩の指標でおおやられしていたんだ、そういう意味ではラッキーだった。
その日は若干遅れたが、しっかりと飯を食って帰宅した。
車を家の見えるところに止めて、車内にゴルフのクラブ9番アイアンを入れた。
そして夜が更けるのをただひたすら待ったんだ。
車のデジタル時計が21時に近づいた時。
フラットに近づく黒い影が見えた。
もう解っていた。
間違いなく圭子だ。
それこそ上下黒い服を着て、キャップを目深に被ってはいたが間違いない。
その圭子がフラットのドアを開けて中に入っていった。
勿論このフラットに彼女が尋ねるような住人は俺以外にいない。
車を出てそっと後を追った。
古い木造のフラットだから、階段を上る時に音がしないよう気をつけた。
何か変な気持ちになった。
そりゃそうでしょう。
自分の部屋に入るのに、何か泥棒に入るような感じだからさ(笑)
そっと鍵を開けて中に入った。
部屋の中は真っ暗だったが、寝室の鍵穴からかすかに光が漏れていた。
そこの誰か、いや圭子がいるのは間違いない。
でも・・・・もしかして本当に泥棒だったらやばいので、一応9番アイアンをかざしていた。
- 2006/11/20(月) 09:22:22|
- 調教
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